SSブログ

映画『戦火の馬(War Horse)』 [まぁ映画ですから]

午年だから馬の映画、というわけでもないけれど。

00_154949_1.jpg
01_154949_2.jpg

日本でもヒットした映画なのでストーリーは…ざっと。小作農の息子の愛馬が戦争に取られ、いろんな人に出会いながら…で、ああ、ざっと過ぎる。映画へのコメントは難しい。

『戦火の馬』。よい映画ですよ。おもしろい。ご家族でどうぞ。ディズニーだし。感動します。画はきれい、抜群にキレイ。馬を含む俳優もいい仕事してます。テンポもよくて最後までハラハラドキドキ。時々泣けるし。

02_wh_main_large.jpg
(C)DreamWorks II Distribution Co.,LLC. All Rights Reserved.

でも…

でも…

でも、スピルバーグなんだな、これが。原作を読んでないので何とも言えないけど。概ね「まぁ映画ですから」で済ませられるんですけど、ね。フランス人がフランス人同士で英語喋ってるとか、ドイツ兵も英語喋るとか(笑)。英語圏の傲慢さというより、きっとアルファベットの字幕は読むのに苦労するからでしょう、ということで。漢字平仮名交じりの日本語は最も字幕に合う言語ではなかろうか。

03_154949_4.jpg
(C)DreamWorks II Distribution Co.,LLC. All Rights Reserved.

「まぁ映画ですから」で済ませたくない(笑)のは、ドイツの将校が、馬を奪われて泣く少女に放つ言葉。いくらナチス前のドイツ兵でも、これは言わないだろう。そしてラスト前の「はい、ここは感動する場面ですよ〜」のヤマバだって、あり得ん!と、怒りたくなったが、ああ、これはファンタジーなのだと気づいて納得。まぁディズニー映画ですから。原作も児童文学らしいし。※原作は馬の一人称で語られているらしい。おもしろそう。

04_154949_5.jpg
(C)DreamWorks II Distribution Co.,LLC. All Rights Reserved.

私だけかもしれないが、どうしてスピルバーグの社会派映画って、「あざとさ」が鼻につくのだろうか。『カラーパープル(The Color Purple 1985)』といい『シンドラーのリスト(Schindler's List 1993)』といい。耳元で(笑)「さあ、どうだ、君はこういう問題をどう思う?」「ここで泣け」「感動しろよ」と言われてるような。

どこで泣こうが、感動しようが、こっちの勝手だろ!

05_wh_sub1_rgb_large.jpg
(C)DreamWorks II Distribution Co.,LLC. All Rights Reserved.


しかしエンターテインメントな映画を撮らせると超がつくほど痺れる映画を創るスピルバーグ。ただ私の中のスピルバーグ傑作ランキングは、いまだに『激突(Duel 1973)』や『ジョーズ(Jaws 1975)』が上位に来るのだなぁ(笑)。『激突』は傑作ですよ、観る機会があれば是非。

06_wh_sub2_rgb_large.jpg
(C)DreamWorks II Distribution Co.,LLC. All Rights Reserved.

『戦火の馬』は、よくも悪くもスピルバーグでディズニー。観て損はない。退屈しない。馬がめちゃくちゃ可愛くて格好いい。特にお子様とご一緒にどうぞ、な映画。でも私は子どもと一緒に観たとしたら、「世の中こげん甘くはなかとよ、よう憶えとき」と言っちゃうだろうなぁ。


戦火の馬 [DVD]

戦火の馬 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
  • メディア: DVD



戦火の馬

戦火の馬

  • 作者: マイケル モーパーゴ
  • 出版社/メーカー: 評論社
  • 発売日: 2011/12
  • メディア: ハードカバー




激突!スペシャル・エディション [DVD]

激突!スペシャル・エディション [DVD]

  • 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
  • メディア: DVD



nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。