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映画『戦火の馬(War Horse)』 [まぁ映画ですから]

午年だから馬の映画、というわけでもないけれど。

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日本でもヒットした映画なのでストーリーは…ざっと。小作農の息子の愛馬が戦争に取られ、いろんな人に出会いながら…で、ああ、ざっと過ぎる。映画へのコメントは難しい。

『戦火の馬』。よい映画ですよ。おもしろい。ご家族でどうぞ。ディズニーだし。感動します。画はきれい、抜群にキレイ。馬を含む俳優もいい仕事してます。テンポもよくて最後までハラハラドキドキ。時々泣けるし。

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(C)DreamWorks II Distribution Co.,LLC. All Rights Reserved.

でも…

でも…

でも、スピルバーグなんだな、これが。原作を読んでないので何とも言えないけど。概ね「まぁ映画ですから」で済ませられるんですけど、ね。フランス人がフランス人同士で英語喋ってるとか、ドイツ兵も英語喋るとか(笑)。英語圏の傲慢さというより、きっとアルファベットの字幕は読むのに苦労するからでしょう、ということで。漢字平仮名交じりの日本語は最も字幕に合う言語ではなかろうか。

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(C)DreamWorks II Distribution Co.,LLC. All Rights Reserved.

「まぁ映画ですから」で済ませたくない(笑)のは、ドイツの将校が、馬を奪われて泣く少女に放つ言葉。いくらナチス前のドイツ兵でも、これは言わないだろう。そしてラスト前の「はい、ここは感動する場面ですよ〜」のヤマバだって、あり得ん!と、怒りたくなったが、ああ、これはファンタジーなのだと気づいて納得。まぁディズニー映画ですから。原作も児童文学らしいし。※原作は馬の一人称で語られているらしい。おもしろそう。

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(C)DreamWorks II Distribution Co.,LLC. All Rights Reserved.

私だけかもしれないが、どうしてスピルバーグの社会派映画って、「あざとさ」が鼻につくのだろうか。『カラーパープル(The Color Purple 1985)』といい『シンドラーのリスト(Schindler's List 1993)』といい。耳元で(笑)「さあ、どうだ、君はこういう問題をどう思う?」「ここで泣け」「感動しろよ」と言われてるような。

どこで泣こうが、感動しようが、こっちの勝手だろ!

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(C)DreamWorks II Distribution Co.,LLC. All Rights Reserved.


しかしエンターテインメントな映画を撮らせると超がつくほど痺れる映画を創るスピルバーグ。ただ私の中のスピルバーグ傑作ランキングは、いまだに『激突(Duel 1973)』や『ジョーズ(Jaws 1975)』が上位に来るのだなぁ(笑)。『激突』は傑作ですよ、観る機会があれば是非。

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(C)DreamWorks II Distribution Co.,LLC. All Rights Reserved.

『戦火の馬』は、よくも悪くもスピルバーグでディズニー。観て損はない。退屈しない。馬がめちゃくちゃ可愛くて格好いい。特にお子様とご一緒にどうぞ、な映画。でも私は子どもと一緒に観たとしたら、「世の中こげん甘くはなかとよ、よう憶えとき」と言っちゃうだろうなぁ。


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『南へ行こう!』更新してます [お知らせ]

またまた間が空きましたが

http://pooh12.blog.so-net.ne.jp/

更新してます。
今回はTrani。

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『南へ行こう』更新してます [お知らせ]

http://pooh12.blog.so-net.ne.jp/

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↑リストランテAl Covo@Venezia

このペースが保てればなぁ(笑)

映画『ローマ法王の休日(Habemus Papam)』 [ひとりごと]

今年もよろしくお願いいたします。って、半年以上ぶり。
ご無沙汰してました。元気でした。
一度更新を怠るクセがつくと、なかなか…。

『ローマ法王の休日(Habemus Papam)』2011年/イタリア/フランス/105分

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(C)Sacher Film . Fandango . Le Pacte . France 3 Cinema 2011

遅ればせながら観た(TVでだけど)。いかにもNanni Moretti(ナンニ・モレッティ)らしい、ずっとクスクス笑わせてくれて、最後に(私にはいい意味での)虚脱感を味わえる映画。ただ映画評のサイトを覗くと、あんまり芳しくない。日本語のタイトルから『ローマの休日』法王版みたいに思ったんだろうな。

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(C)Sacher Film . Fandango . Le Pacte . France 3 Cinema 2011

新しく法王に選出されたメルヴィル枢機卿の「自分探しの旅」。ヴァチカン広場の信者たちへの挨拶を前に逃げ出しちゃって…ローマの街を彷徨い市井の人々とふれあいながら自分を取り戻し、そして…ってストーリーなんだけど、さて。「宗教」と「精神科医(分析医もしくはカウンセラー)」という、心のよりどころを求めて頼られるべき人たちの本音と建て前が、ユーモアの薄皮に包まれて描かれており、現代人を皮肉る。きっとイタリアでもカウンセリングやらセラピーやらに通う人が増えてるんだろ。

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(C)Sacher Film . Fandango . Le Pacte . France 3 Cinema 2011

なにが面白いって「あの」システィーナ礼拝堂でのConclaveのシーンからぶっ飛んだ。現地ロケかと思って(笑)。メイキングだとセットのようで。Cinecitta'(チネチッタ)かな?そらぁそうだろう、ヴァチカンの一番深い闇まで切り込んではいないけど、軽く笑いものにしてる映画のロケを許すわけがないし、観光客どうすんだ?という問題が…。でも、よくできてる。

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(C)Sacher Film . Fandango . Le Pacte . France 3 Cinema 2011

この映画の魅力は、とにかくCardinali(カルディナーリ:枢機卿の複数形)に尽きる。みんなチャーミング。ただし、何となく仏教徒の私だったり、一応カトリックのイタリア人の友人たちだと、あの皮肉と当てこすりを心から笑えるが、毎週きちんとミサに行き下手すると食前のお祈り(私は遭遇したことがない)までするような人たちには受け入れがたいだろう。なんたって恐れ多くも枢機卿ですよ、それを笑いものにするなんて!という土壌を知らない日本人には、ピンとこないかも…。

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(C)Sacher Film . Fandango . Le Pacte . France 3 Cinema 2011

その他の見所は、モレッティらしい小さな揶揄が、そこここに散りばめられてるところかな。初っぱなのTVのリポーターの厚顔さと意味のないお喋り、それに応える報道官の慇懃無礼な言葉遣い、何でも幼児時代の体験を問題の原因にしてしまう医師、法王の不在を知られまいと身代わりを頼んだ衛兵隊長の質問が「テレビ見てもいい?」、信者に心の平安を与えるはずの枢機卿、ほとんどが睡眠導入剤(ご老人だから仕方ないか?)や向精神薬のお世話になってる、などなど小さな仕込みに一々笑ってしまう。

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(C)Sacher Film . Fandango . Le Pacte . France 3 Cinema 2011

そして『最強のふたり』を観たときにも思ったのだが、ヨーロッパの映画には「行間」が生きている。近頃の日本映画や小説だと、何でもかんでも主人公(および登場人物)に喋らせて「どだ!感動したろ?な!な!な!」と来そうな所をグッと抑えているところが、好みなのだ。

しかし、この映画の封切りは2011年、ベネディクト16世(Benedictus PP.XVI)の異例の退位が2013年。まさかこの映画の影響じゃないよね(笑)。



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水俣・福岡展 [おでかけ]

速報性ゼロどころかマイナスだな、こりゃ。
今週の月曜日に終わっちゃった展覧会。

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「これは見ておくべき」と知人からチケットをいただいたので。

たしかに見ておくべき展覧会。
過去も重いし、現在も重い。まだまだ終わってない。
でも、一番重いな〜と思ったのは未来。
想像しちゃうんだよね、あと30年後?いや、10年後くらいに
「因果関係は分からない」
とかって企業や政府が言ってるとこ。
「ただちに影響は…」の〈ただちに〉って、もう過ぎちゃってないすか?

まだ全国を回ると思うので、もしお近くに来たならば、ぜひ。

ランチ@imucafe [飲んだ!喰った!]

また速報性ゼロのランチ報告。
住吉のimucafeにて。

http://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400101/40006929/

ランチは魚or肉の日替わり定食。この日のチョイスは「豚の黒酢炒め」

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美味しゅうございました。何もかも。
隣の席で召し上がってた、かなり若いサラリーマン風の男性。足りたのかな?これで。
私たちには、私たちにはちょうどよかったけど。

素材に拘った美味しいご飯を出してくれるカフェが、どんどん増えてるのは嬉しいけど、時々、昔ながらのガッツリ定食屋が懐かしくなる、天の邪鬼。
タグ:imucafe
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博多ルール [お気に入り]

神戸のシャンリィさんから、こんなものもらった。

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一気読み。笑えた。なんか、博多んもん丸裸な感じ。
よくリサーチしてます。うん、ようでけとう。
ひとつ重箱の隅をつつくなら
「手拭」のふりがなは「てのごい」にしてほしかった、かな?

それにしても、この本を読んで思ったのは
博多んもんは、イタリア人やった!
これにも書いてあるけど、日本では滅多に見られない強烈なCampanilismo(カンパニリズモ)。
見よ、この郷土愛(爆)!
「博多、よかろ?よかやろ?ね!ね!」
みたいな。
イタリアでも、ちょっとだけ斜に構えた中部以北の人たちと違って
「おらが村、よかやろ?」
は、南に行くほど強くなる気がする。

日本のナポリの地位は大阪にゆずるとして
福岡(市)は日本のバーリを名乗るにふさわしい。

あ、本日の『世界ふれあい街歩き』はBari(バーリ)です。
http://www.nhk.or.jp/sekaimachi/yotei.html


博多ルール (中経出版)

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  • 出版社/メーカー: 中経出版
  • 発売日: 2010/02/19
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Heartland LIVE [お気に入り]

Heartlandって名前、だっせーと思ったんだけど、二人でバンドやろ、と決めたときに飲んでたのがHeartlandだった、というので、なんか許せる。

4月の終わりに「絶対いいから、絶対」と言われて出かけたライブ。
普段、ほとんど日本の音楽聴くことがないし、特にいまどきのは、ちょっと…。な、私が、妙に気に入ってしまったベースとボーカルの二人組。その日は、とあるお店のオープン記念イベントでもあったのでベースの仁さん、ボーカルのマンディちゃんと特別参加のパーカッション・adoさんも。

当日は飲み食いもついていたので、写真なし(笑)。飲み食いと言っても、それぞれが酒または食べもの持ち寄り。私は何か作る時間がなかったのでPepeさんちのMontepulciano d'Abruzzo 2002を下げて。

そのHeartlandの、初めてのアルバム発売記念ライブ。

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お近くの方で、お時間があったら、ぜひマンディちゃんの声を聴きに行ってください。伸びる高音なのに、ちょっとハスキーで、私好み。

Heartland First Album 『そこに、在る。』2013.5.18発売
●発売記念LIVE
2013.5.18.sat.@福岡Cafe and Bar GIGI Open19:00〜 Start 20:00
前売¥1,500 当日¥2,000

http://sound.jp/cafe-gigi/infogigi.html
http://sound.jp/cafe-gigi/aboutnew.html

ついでに、本日のTVイタリア語は、ついに!Ceglie Messapica。
郷土料理を紹介って言うからCIBUSのAngeloさんやFilomenaが出るかと、ちょっとドキドキしちゃったよ。
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ありゃ〜 [お知らせ]

ずいぶんと、ご無沙汰でした。いろいろあって(笑)

で、昨日前を通りかかってショックを受けた

ボンジュール

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http://tenjinsite.jp/mapnavi/092-771-3360/

5月いっぱいで閉店のお知らせ。

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おじさん、からだがしんどくても頑張ってたのに。
跡継ぎいないんだねぇ。
ダイエット中(これは永遠のテーマだけど)にも関わらずメロンパン買って帰りました。

◉ボンジュール
 TEL: 092-771-3360
 福岡市中央区大名1丁目10-18
 営業時間: 7:30~18:30
 定休日: 日・月曜
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送別会兼ワイン会@Ringrazie2 [飲んだ!喰った!]

送別会兼ワイン会@Ringrazieつづき。

今日のNHK:プロフェッショナル 仕事の流儀は麻薬犬の訓練士さん。犬がてんこ盛りで満足。ラブの暴れん坊が可愛かった。ラブラドールって顔が可愛いから穏やかで温和しい犬というイメージがあるけど、実は意外と暴れん坊が多いんだな。

そしてEテレ:テレビでイタリア語は、先週からOstuni(オストゥーニ)。

さて、昨日の続き。白がまだ残ってました。まるでMassa Vecchiaみたいな色の、ビオ。

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魚介のサラダにイカ。かなり飲んでるので記憶が…。パスタがもう一皿あったはずだけど写真撮り忘れてるみたい。

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そしていよいよ赤に突入。飲む順番を決めるのにちょっと悩んだ。
軽め→重め。しかし、集まったのは重めがほとんど。ま、皆の好みがそうなので。
とりあえず一番はじめはBarbera(Mさんより)でしょう。エチケッタが好み。もちろん華やかな北のワインらしい味と香り。2番手はSagrantino(Yさんより)。
「結構軽めで飲みやすい」
というのを、Sagrantino di Montefalcoが飲みやすいわけないやん、と言いつつ、飲んでみたらそのとおり。

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↑このBarbera、RomaのTrimani(トリマーニ:結構有名な酒屋さん)で買うときに、エチケッタに《VIVACE》ってあるのとないのとあったそうで、VIVACEって何だろうね?って言ってたんだけど、飲んで納得。超微発泡でした!

そして三番手はBrolo(Mさんより)。イタリアワインの王様。もうさすがの貫禄。
四番手がAmativo(私)。Cantele'のフラッグシップ。いかにも南!な。

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赤のお伴は

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もうDolceの頃には完全に酔っ払って、食べたのはコレ…のはず、な状態。
しかし、食後酒(Mさんより)も、やっぱり飲む!写真撮り忘れてるけどRatafia'(Abruzzoのリキュール:赤ワインにチェリーのリキュールを混ぜたもの?:Mさんより)も。

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酔っ払って憶えてなかったけど、8人で10本?+食後酒2本(←これは空けてません)。
まさに、飲んだ!喰った!夜でした。

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