モンテプルチャーノ・ダブルッツォ [ひとりごと]
先日イタリアで官僚と地震学者たちに対して、過失致死で求刑より長い禁錮6年という衝撃の判決が出た。日本のニュースでもちょっと騒がれたのでご存じの人も多いかと。L'Aquila(ラクイラ)の地震の直前、彼らが「大丈夫、地震は来ない」と言ったせいで犠牲者が増えたというのである。地震直前の会見で「じゃあ我々はゆっくりワインでも飲んでろと?」という記者の質問に、官僚が
「そうです。モンテプルチャーノ・ダブルッツォがいいですね」
というようなことを言った場面が日本のTVでも流れた。
Shanryさんからの報告によると(笑)関西限定の情報番組で某コメンテーターO氏が「あんな安ワイン…」と言いかけて慌てて言いつくろったらしい。
さて、モンテプルチャーノ・ダブルッツォは、あんな安ワインか。
↑正真正銘の安ワイン。399円(爆)。
Shanryさんにとって「O氏が(あの風貌からというか日頃の発言からというか)モンテプルチャーノ・ダブルッツォが安ワインであるということを知っているというのが新たなる発見」だったらしい。そこでふと考えた。ワインに関して大雑把に3つのカテゴリーに分けると
A)普段からワインを飲まない。たとえ飲んでも国、地域、銘柄、葡萄の種類などまっっっっったく興味がない。
B)ときどき(本格的、なんちゃって)フレンチ、イタリアンに行って、一応ワインリストくらいは見てオーダーをする。もしくは特定のお気に入りなどはないが自分でワインを買って飲む。
C)ワインオタク、とまではいかなくても、国や地域、銘柄、葡萄の種類などは意識しつつ、ワインを選ぶ。
コメンテーターO氏は、カテゴリーBに属するのではなかろうかと推察。イタリアン、もしくはワインをちゃんと飲ませてくれる店でワインリストを見る。するとグラスワイン500円とかボトルで2,000円台のところにあるのが我らが(笑)モンテプルチャーノ・ダブルッツォなのである。いや、であることが多い。ゆえにモンテプルチャーノ・ダブルッツォ=安ワインというイメージが生まれる。
しかし偉大なる安ワイン、モンテプルチャーノ・ダブルッツォのなかに、ときどき、とんでもない化け物のようなワインがある。3大巨匠と言われるエドゥアルド・ヴァレンティーニとマシャレッリ、エミディオ・ペペ。
新しくはマッラミエーロ、ヴィッラ・メドーロなどなど。もちろんお値段も安ワインどころか(笑)なんだけど。でもクォリティとお値段で考えると絶対お買得・飲み得。もしワインリストの中の同じクラス(お値段)で迷ったら、一度選んでみてほしい。
もちろん!偉大なる安ワインカテゴリーにおいても、モンテプルチャーノ・ダブルッツォはお買得・飲み得。なかには「うげげ!」もあるだろうが、なにしろ安いんだから欺されてもいいか、ぐらいの気持ちで。特に「赤ワインは苦手」という方に是非。酸味、渋みが強くないので「え、赤ってこんなに飲みやすいの?」とよく言われる。
イタリアの官僚と学者、地震予知は間違っていたけれどワインのチョイスにおいては正しかったと思う。さらに日本での新聞の見出しが〈地震予知失敗で有罪〉となっているけど、正確には〈安全だとは思ってないのに安全宣言をして有罪〉である。前者の見出しだと学者にはちょっとお気の毒な気がする。気持ちはわかるけどね。だってこっちでは安全神話を唱えていたひとたち、誰一人責任とってないし。
追記:上記の常軌を逸した安ワインの記事
http://mooaz.com/log/category/wine/europe/italy/abruzzo
もしSpinelliの名前を伏せて出しているのだとしたら、もうめっちゃお買得!
追記2:ここにあの地震判決なりゆきの詳細が
http://raytheory.jp/2012/10/201210news_laquila/
イタリア人遺族の方たちも「私たちだって地震予知ができるとは思っていない」と。
「そうです。モンテプルチャーノ・ダブルッツォがいいですね」
というようなことを言った場面が日本のTVでも流れた。
Shanryさんからの報告によると(笑)関西限定の情報番組で某コメンテーターO氏が「あんな安ワイン…」と言いかけて慌てて言いつくろったらしい。
さて、モンテプルチャーノ・ダブルッツォは、あんな安ワインか。
↑正真正銘の安ワイン。399円(爆)。
Shanryさんにとって「O氏が(あの風貌からというか日頃の発言からというか)モンテプルチャーノ・ダブルッツォが安ワインであるということを知っているというのが新たなる発見」だったらしい。そこでふと考えた。ワインに関して大雑把に3つのカテゴリーに分けると
A)普段からワインを飲まない。たとえ飲んでも国、地域、銘柄、葡萄の種類などまっっっっったく興味がない。
B)ときどき(本格的、なんちゃって)フレンチ、イタリアンに行って、一応ワインリストくらいは見てオーダーをする。もしくは特定のお気に入りなどはないが自分でワインを買って飲む。
C)ワインオタク、とまではいかなくても、国や地域、銘柄、葡萄の種類などは意識しつつ、ワインを選ぶ。
コメンテーターO氏は、カテゴリーBに属するのではなかろうかと推察。イタリアン、もしくはワインをちゃんと飲ませてくれる店でワインリストを見る。するとグラスワイン500円とかボトルで2,000円台のところにあるのが我らが(笑)モンテプルチャーノ・ダブルッツォなのである。いや、であることが多い。ゆえにモンテプルチャーノ・ダブルッツォ=安ワインというイメージが生まれる。
しかし偉大なる安ワイン、モンテプルチャーノ・ダブルッツォのなかに、ときどき、とんでもない化け物のようなワインがある。3大巨匠と言われるエドゥアルド・ヴァレンティーニとマシャレッリ、エミディオ・ペペ。
新しくはマッラミエーロ、ヴィッラ・メドーロなどなど。もちろんお値段も安ワインどころか(笑)なんだけど。でもクォリティとお値段で考えると絶対お買得・飲み得。もしワインリストの中の同じクラス(お値段)で迷ったら、一度選んでみてほしい。
もちろん!偉大なる安ワインカテゴリーにおいても、モンテプルチャーノ・ダブルッツォはお買得・飲み得。なかには「うげげ!」もあるだろうが、なにしろ安いんだから欺されてもいいか、ぐらいの気持ちで。特に「赤ワインは苦手」という方に是非。酸味、渋みが強くないので「え、赤ってこんなに飲みやすいの?」とよく言われる。
イタリアの官僚と学者、地震予知は間違っていたけれどワインのチョイスにおいては正しかったと思う。さらに日本での新聞の見出しが〈地震予知失敗で有罪〉となっているけど、正確には〈安全だとは思ってないのに安全宣言をして有罪〉である。前者の見出しだと学者にはちょっとお気の毒な気がする。気持ちはわかるけどね。だってこっちでは安全神話を唱えていたひとたち、誰一人責任とってないし。
追記:上記の常軌を逸した安ワインの記事
http://mooaz.com/log/category/wine/europe/italy/abruzzo
もしSpinelliの名前を伏せて出しているのだとしたら、もうめっちゃお買得!
追記2:ここにあの地震判決なりゆきの詳細が
http://raytheory.jp/2012/10/201210news_laquila/
イタリア人遺族の方たちも「私たちだって地震予知ができるとは思っていない」と。
ワインは飲まないのですが、ボトルは素敵なのが多いですね。
by KOH (2012-10-26 04:35)
PEPEさんワインの”たて飲み”とは、写真で見るだけでも、涎・・・
あと、テレビ見ながら持ったのは、あの官僚だか学者だかわからんおっちゃんの会見がラクイラと言うか、アブルッツィで行われたのだったら、「お国自慢じゃなぁ~。地元の食材を全国に売り込んでる」と。
(変だけど)責任をとらせようと考えるイタリア人は、まだ偉いよな・・・
by Shanry (2012-10-26 08:58)
KOHさん
ワインでも“ジャケ買い”することあるんですよね、時々。
Shanryさん
あれはPepeさんちで開催されたドメスティックな試飲会。ボトルの後ろに写ってるのはソムリエさん。
たぶん地元の官僚だと。だからもろ、お国自慢…というより宣伝活動ですよ(笑)。
変というより「そりゃあんまり」なんだけど、「責任とれ!」っていう気持ちはわかるよね。
by pooh (2012-10-26 11:55)